折りたたみ自転車での輪行についてまとめ。【基本から便利なワザ】

自転車に乗ることの楽しみは、新しい風景を見たり、未知の道を走る冒険心をくすぐるものがあります。

でも、その楽しみを十分に満喫するためには、時には自転車を遠くに持って行きたいと考えることもありますよね。

そこで避けて通れないのが「輪行」です。

しかし、輪行には以下のような悩みや不安がつきものです。

• 「折りたたみ自転車の輪行方法が分からない」
• 「輪行バッグの選び方や自転車のパッキング方法が複雑で不安」
• 「電車やバスでのマナーやルールが心配」

自転車初心者でも、この記事を読めば折りたたみ自転車の輪行に関する基本から、より快適に輪行を楽しむための便利なワザまで、幅広く理解することができます。

なぜなら、実際に私もこの方法で多くの輪行をこなしてきているからです。

記事の前半では、折りたたみ自転車の選び方や輪行バッグの特徴を、後半ではパッキングのコツや輪行時の注意点を解説します。さらに、実際に輪行を行う際に役立つ便利なアクセサリーやアプリの紹介もありますので、最後までじっくりと読み進めてください！

この記事を読み終えた時、あなたも輪行の楽しさを知って、自転車と共に新たな地への旅が待ち遠しくなるはずです。

折りたたみ自転車輪行のメリット

自転車を持って旅をする「輪行」は、サイクリストにとって魅力的なアドベンチャーです。中でも折りたたみ自転車での輪行は、さらに特別な利点を持っています。ここでは、なぜ折りたたみ自転車での輪行がこれほどまでに便利で、楽しいのか、そのメリットを探ります。

柔軟性が高くて便利

• 携帯性: 折りたたみ自転車は、その名の通り、コンパクトに折りたたむことができます。これにより、電車やバスなどの公共交通機関に簡単に持ち込むことができます。
• 収納しやすさ: 折りたたんだ自転車は、車のトランクや、家やオフィスの狭いスペースにも収納しやすいです。これにより、自転車を安全に保管でき、盗難のリスクも低減します。

財布に優しい

• 交通費の削減: 輪行バッグに収めた折りたたみ自転車は、多くの場合、公共交通機関での追加料金が不要です。これにより、長距離移動でもコストを抑えることが可能になります。

環境にもいい！

• CO2排出量の削減: 自転車を使った移動は、自動車や公共交通機関と比較してCO2排出量が少ないため、環境に優しい選択と言えます。折りたたみ自転車での輪行は、このエコフレンドリーな旅のスタイルをさらに手軽にします。

なんといっても自由！

• 自由に動ける: 折りたたみ自転車での輪行は、到着地点から即座に自転車に乗って探索を始められる自由を提供します。未知の地を自転車で巡ることは、その地の魅力をより深く味わうことができる絶好の方法です。
• 柔軟な計画変更: 予期せぬ天候や体調の変化にも柔軟に対応でき、計画を即座に変更することができます。折りたたみ自転車なら、その場で折りたたんで公共交通機関に乗り換えることも簡単です。

コミュニティとの繋がり

• 出会いと共有: 輪行を通じて、同じ趣味を持つ人々と出会う機会が増えます。旅先で出会った人とSNSを通じて自転車コミュニティで、経験を共有したり、新しい友達を作ることができる素晴らしい場です。

輪行で広がる自転車ライフの可能性

自転車で走って行って、帰りに輪行するなど、いろいろなパターンがあるかと思います。

そこで、輪行のパターンをいくつか紹介したいと思います。

• 観光したい場所まで公共交通機関で移動し、観光地では自転車で観光をします。帰りはまた公共交通機関で帰宅します。電車の場合は、駅から自宅までの往復ももちろん自転車で。
• 自宅から目的地まで公共交通機関で移動し、目的地から自宅までは自転車ツーリングで帰宅します。
• 自宅から行けるところまで自転車で移動し、疲れたところで公共交通機関を使って輪行して帰宅します。

折りたたみ自転車輪行の基本

輪行は、自転車を公共交通機関に乗せて、遠くまで持ち運ぶことを言います。折りたたみ自転車を使えば、その手軽さがさらにアップします。しかし、初めての輪行は少し戸惑うかもしれません。ここでは、折りたたみ自転車を使った輪行の基本をわかりやすく解説します。

折りたたみと収納

1. 自転車の準備：まずは自転車を安全な場所に置きます。
2. 自転車の折りたたみ：自転車を折りたたみます。ご自身の自転車の手順に従って行いましょう。
3. 輪行バッグへの収納：折りたたんだ自転車を輪行バッグに入れます。自転車がバッグにぴったり収まるように、調節することが重要です。

必要な輪行バッグ・アクセサリーの選び方

• 輪行バッグ：折りたたみ自転車のサイズに合ったものを選びましょう。軽量で耐久性のある素材がおすすめです。
• 工具：折りたたみや展開時に工具が必要な機種もあります。コンパクトな工具を選ぶと、携帯しやすいです。
• 保護材：輪行時に自転車が傷つかないよう、フレームや部品を保護する材料もあると安心です。

安全な輪行のためのパッキング方法

• 部品の保護：フレームやディレイラー、ハンドルなど、傷つきやすい部分は、タオルや泡緩衝材で保護しましょう。
• 空間の有効活用：輪行バッグ内の空間を有効に使うため、小物は自転車の間に入れるなど、工夫してパッキングしましょう。
• 重心の確認：バッグが偏らないように、重心を中央に保つように心がけてください。これにより、持ち運びも楽になります。

折りたたみ自転車輪行時のルールとマナー

公共交通機関での輪行ルール

公共交通機関を利用する場合は、利用する交通手段によって規定が様々ですから、まずは利用する交通機関の規定を調べるところから始まります。

鉄道や航空会社など、各社のウェブサイトで手荷物についての規定が公開されていると思いますので、ご確認ください。

ここでは、JR東海を例として説明します。

持ち込める荷物

携帯できる荷物で、タテ・ヨコ・高さの合計が250センチ（長さは2メートルまで）以内、重さが30キロ以内のものを2個まで持ち込むことができます。（ただし、傘、つえ、ハンドバックなど身の回り品は個数に数えません。）

〜途中省略〜

サイクリングやスポーツ大会などに使用する自転車は、解体し専用の袋に収納したものまたは、折りたたみ式自転車においては折りたたんで専用の袋に収納したもの 〜省略〜 他のお客さまにご迷惑をおかけするおそれがある場合や列車が大変混雑している場合などは、持込みをお断りする場合があります。

一言でいうと、『折りたたみ自転車は折りたたんで専用の袋に収納すれば持ち込みできる。』 という事です。

また、収納の解釈については、

1. 専用の袋であること
2. 自転車の一部が出た状態はNGで、完全に専用の袋に収まっていること

が求められます。

この他に、サイクルトレインと言って、時間帯によっては、自転車を折りたたまずにそのまま乗車できる鉄道もあったりします。

※東海地方ですと、養老鉄道、三岐鉄道がサイクルトレインを実施しているようです。 ですから、利用する交通機関の規定をよく調べる事が重要です。

公共の場での輪行マナー

利用する交通機関の規定にあっているから、どんな輪行の仕方をしても良いと考えるような人は居ないと思いますが、マナーと注意事項について説明したいと思います。

マナーの悪い人が増えて、規定が締め付ける方向へ改定されてしまわないように、マナー良く輪行をするようにしましょう。

1. なるべく混雑時には乗車しないように、時間をずらして出発するなどしましょう。
2. 自転車を畳んだり、開いたり、収納袋への出し入れをする時は、なべく壁際の人通りが少なく、他の人の邪魔にならない場所でやりましょう。
3. 自転車を持ったまま改札口を通るのは、通りづらいものです。改札口が混雑している場合は空いたタイミングで通るようにしましょう。

折りたたみ自転車輪行のコツ

ちょっとした工夫で、輪行時の荷物を少なくしたり、持ち運びの煩わしさを軽減することができます。

輪行中のトラブルシューティング

ツールキットの携帯: 緩んだボルトを締めたり、小さな修理を行ったりするために、基本的なツールキットを持参しましょう。

スペアパーツを用意: パンク修理キットや予備のチューブなど、基本的なスペアパーツも携帯することをお勧めします。

公共交通機関のルール確認: 使用する交通機関によって異なるルールがあります。事前に確認し、違反しないようにしましょう。

タクシーも利用:場合によってはタクシーを利用することも検討しましょう。

輪行に最適な折りたたみ自転車の選び方

サイクリングの楽しみを自由にしてくれる輪行。

その自由を存分に楽しむためには、適切な折りたたみ自転車を選ぶことが重要です。

ここでは、輪行に最適な折りたたみ自転車を選ぶためのポイントと、おすすめのブランドやモデルを紹介します。

折りたたみ自転車を選ぶためのポイント

軽量性：自転車を持ち運ぶ際には、その重さが直接的な負担になります。特に階段の上り下りや長距離の移動が伴う場合、軽量な自転車ほど扱いやすくなります。

折りたたみの簡易性と速さ：急な乗り換えや移動の際、折りたたみや展開が素早くできるかも重要なポイントです。簡単で速い操作が可能なモデルを選びましょう。

コンパクトさ：折りたたんだ際のサイズも大切です。より小さくまとまるモデルほど、公共交通機関内での持ち運びや保管が容易になります。

走行性能：輪行は移動手段の一つですが、目的地でのサイクリングも快適に楽しむためには、走行性能の高い自転車を選ぶことが大切です。特に、ギアの範囲、ブレーキの効きや乗り心地など、自分の用途に合った性能を持つ自転車を選びましょう。

おすすめの折りたたみ自転車ブランドとモデル

Brompton（ブロンプトン）：コンパクトさと折りたたみの簡易性で高い評価を受けています。都市部での移動や、週末の小旅行に最適です。

Dahon（ダホン）：幅広いモデルラインナップを持ち、軽量で高性能な自転車が多いです。用途や好みに合わせて選べる選択肢の多さが魅力です。

Tern（ターン）：走行性能と機能性を重視したモデルが揃っています。長距離のサイクリングにも対応できる耐久性と快適さを提供します。

これらのポイントとブランドを参考に、自分にとって最適な折りたたみ自転車を選んで、輪行の旅をもっと自由で快適なものにしましょう。

折りたたみ自転車輪行のためのアクセサリーとガジェット

快適な輪行を実現するためには、適切なアクセサリーやガジェットの選択が鍵となります。このセクションでは、輪行に最適なアクセサリーとガジェットを紹介し、それぞれの利点を解説します。

輪行バッグ

コンパクトバッグ：折りたたんだ自転車を収納できる小さなバッグで、持ち運びが容易。公共交通機関での移動や保管に便利です。

耐久性の高いバッグ：厚手の素材で作られ、自転車を衝撃や傷から保護します。長距離の移動や頻繁な輪行に適しています。

軽量バッグ：重さを気にするサイクリストに最適。素早く折りたたみ、持ち運びが簡単で、使用しない時は小さく畳めます。

入れるだけのバッグ:折りたたんだ自転車を入れるだけでOKなバッグもあります。折りたたんでから歩きだすまでの時間が秒単位です。

便利な輪行アクセサリー

折りたたみ式ペダル：ペダルを取り外す手間を省き、輪行バッグへの収納をスムーズにします。

プロテクティブギア：フレームカバーやフォークプロテクターなど、輸送中に自転車が受ける可能性のあるダメージから保護します。

輪行用ストラップ：自転車の部品をしっかりと固定し、移動中の安全性を高めます。また、持ち運び時の負担を軽減するための肩掛けストラップも便利です。

ベルクロテープ：輪行バッグを収納する時にまとめたり、輪行中の自転車を固定したりと様々な使い方ができるので大変便利です。

これらのアクセサリーとガジェットは、輪行をより快適で安全にします。折りたたみ自転車での輪行を計画しているなら、これらのアイテムをチェックリストに加え、自分のニーズに合ったものを選びましょう。輪行はただの移動手段ではなく、楽しい時間の一部です。適切な準備をして、その旅を存分に楽しんでください。

実体験から学ぶ輪行のコツとアドバイス

輪行は、自転車を持ち運ぶ行為ですが、ただ運ぶだけではない冒険があります。ここでは、私の実体験と、輪行中に遭遇した困難への対処法を紹介します。これらの体験が、あなたの輪行ライフをより豊かなものにすることを願っています。

私の輪行体験談

私が最初に輪行を試みたのは、東京への小旅行からでした。折りたたみ自転車を使ったことで、新幹線で簡単に移動でき、目的地の東京（港区・渋谷区）では自由に自転車で探索できる楽しさを知りました。しかし、この初めての輪行では、準備不足から多くの教訓を得ました。例えば、折りたたみ自転車の扱い方、移動中のマナーなど、細かな点に気をつけるべきだと痛感しました。

輪行で遭遇した困難とその解決策

困難1: 自転車の折りたたみに時間がかかる

最初のうちは、自転車をスムーズに折りたたむのに苦労しました。解決策は、自宅で何度も練習すること。折りたたみ方を身につけると、どんな状況でも迅速に行動できるようになります。

困難2: 電車内での自転車の置き方

電車内での自転車の持ち運びは、他の乗客への配慮が必要です。解決策は、電車の混雑時を避けること。また、乗車前にどの車両が最適かを調べることも有効です。

困難3: 目的地での移動計画

目的地に着いてからの移動計画が甘く、予想外の坂道に苦労しました。解決策は、事前にルートをリサーチし、地形や距離を考慮した計画を立てること。

輪行に関するよくある質問(FAQ)

輪行に興味があるけれど、まだ試してみていない方や、これから折りたたみ自転車での輪行を楽しみたいと考えている方向けに、よくある質問とその回答をまとめました。折りたたみ自転車での輪行に関する疑問を解消し、より楽しい輪行ライフを送っていただけるようになることを願っています。

輪行袋は本当に必要ですか？

日本国内のほとんどの公共交通機関では、自転車を持ち込む際に輪行袋の使用が義務付けられています。これは他の乗客への迷惑を防ぎ、自転車による汚れや傷を防ぐためです。また、輪行袋は自転車をコンパクトにし、持ち運びやすくする役割も果たします。

どのような輪行袋がおすすめですか？

折りたたみ自転車に合わせた、軽量で丈夫な素材の輪行袋がおすすめです。収納ポケットが付いていると、小物を一緒に収納できて便利です。また、持ち運びやすいように、ショルダーストラップが付いているモデルを選ぶと良いでしょう。

輪行中、自転車をどのように保護すれば良いですか？

自転車のフレームや部品を保護するために、タオルや専用の保護材を使用すると良いでしょう。特に、輪行袋の中で動かないようにすることが重要です。また、可能な限り軽量化を心がけ、自転車が持ち運びやすい状態にすることも大切です。

輪行時の公共交通機関の利用で注意すべき点はありますか？

輪行を計画する前に、利用予定の公共交通機関の規則を確認しておきましょう。一部の電車やバスでは自転車の持ち込みが制限されていたり、特定の時間帯のみ許可されている場合があります。また、混雑を避けるために、非ラッシュアワーの時間帯を選ぶと良いでしょう。

輪行で訪れるべき場所のおすすめはありますか？

国内外には自転車で訪れる価値のある素晴らしい場所がたくさんあります。自然豊かな地域でのサイクリング、歴史的な街を巡る、または海岸線を楽しむルートなど、自分の興味や体力に合わせて選ぶと良いでしょう。輪行を通じて新しい場所を発見する楽しみは、何物にも代えがたいものがあります。

輪行後、自転車のメンテナンスは必要ですか？

輪行後は、自転車のチェックと基本的なメンテナンスをお勧めします。特に、折りたたみ機構やブレーキ、ギアなどの動作確認と、必要に応じて清掃や調整を行うと良いでしょう。これにより、自転車を長持ちさせ、次回の輪行も快適に楽しむことができます。

輪行の旅を楽しむためのアイデアとインスピレーション

輪行は、自転車を持って新しい場所を探検する素晴らしい方法です。未知の地を走る喜びや新しい文化に触れる経験は、日常からの素晴らしい逃避です。ここでは、その旅をより楽しく、そして思い出深いものにするためのアイデアとインスピレーションをご紹介します。

国内外のおすすめ輪行スポット

輪行の魅力の一つは、地元の隠れた名所や世界中の絶景を自転車で巡れることです。国内では、四国のしまなみ海道や北海道の美瑛、外国では、フランスのロワール川沿いのサイクリングルートやオランダの風車と花畑を巡るコースなど、自転車に優しいスポットがたくさんあります。これらの場所は、自然の美しさを満喫しながら、地域の文化や食を楽しむことができます。

日本国内の都道府県別におすすめのサイクリングコースや見どころを紹介しているサイトもあります。
https://www.jsports.co.jp/cyclevillage/wiki/

輪行を楽しむためのアプリとウェブサイト

輪行旅行の計画を立てる際に役立つのが、専用のアプリやウェブサイトです。例えば、StravaやKomootは、ルートの計画や他のサイクリストとの交流に最適です。

また、Weather.comや天気予報アプリを使えば、天気に合わせて計画を調整することもできます。さらに、楽天トラベルやTrip.comを利用して、宿泊先を探したり、地元のレストランや観光スポットの情報を得ることができるTripAdvisorも便利です。

輪行の旅は、ただ自転車を運ぶだけではなく、新しい経験をするチャンスです。これらのアイデアとインスピレーションを参考に、次の輪行計画を立ててみてください。未知の地を探検し、新しい文化に触れ、そして何より、自転車とともに過ごす時間を楽しんでください。

まとめ

折りたたみ自転車での輪行は、都市部から自然豊かな場所まで、幅広い場所を自転車で探索する素晴らしい方法です。この記事を通じて、折りたたみ自転車輪行のメリットから基本手順、法規制とマナー、そして輪行に適した自転車の選び方や必要なアクセサリーに至るまで、輪行に関するあらゆる側面を網羅しました。さらに、実体験に基づくコツやFAQ、そして旅をさらに楽しむためのインスピレーションも共有しました。

この記事が輪行の魅力を伝え、新たな趣味や旅のスタイルとして自転車を考えるきっかけになれば幸いです。輪行はただの移動手段ではなく、新しい冒険への扉を開く鍵です。自転車と一緒に列車やバスに乗り、知られざる場所や見たことのない景色を発見する喜びを、ぜひ体験してみてください。